フランツ・ヒンターエーダー・エムデ

人文学部人文学科 欧米言語文学コース ヨーロッパ語学・比較言語学 フランツ・ヒンターエーダー・エムデ Hintereder-Emde Franz

異文化を通じて、自分の視野を広げ、自らの文化を再確認する。

フランツ・ヒンターエーダー・エムデ

分野 ドイツ近代文学、比較文学、文化科学
担当授業
(学部)
欧州文学史
比較文学
欧州文学・比較文学特殊講義(独語系)
欧州文学・比較文学講読(独語系)
欧州文学・比較文学演習(独語系)
欧州文学・比較文学演習(仏語系)
欧州文学・比較文学卒論基礎演習
欧州文学・比較文学卒論発展演習
担当授業
(研究科)
欧州文学・比較文学論(独語系)
欧州文学・比較文学論演習(独語系文学)
欧州文学・比較文学論演習(独語系文化)

主な研究内容

私の主な研究は比較文学です。違う文化から生まれた文学作品について共通点や相違点に着目して分析しますが、作品の中で描写されている人間世界を中心に分析を進めています。最近では文学作品の翻訳も比較し、翻訳学も行っています。

講読や演習では、学生自身が関心をもつ話題をドイツ語で表現する練習を行い、意見や主張の発表の腕を磨きます。またヨーロッパや日本の文化を多方面から学びますが、これは文学理解の下準備となります。勿論ドイツ文学作品を読み、自分で作ることもあります。講義ではヨーロッパやドイツの文学や文化の視野を広げ、文化の多様性・過去と現代・文化と自己とのつながりを理解する姿勢を育てたいと思います。

学問のことなど

「なぜ日本語を勉強しましたか」とよく聞かれます。私の返事は「無知と好奇心」と決まっています。高校時代は、ドイツ語に翻訳された日本文学を少し読んだことがありました。高校卒業後は、一人の日本人にドイツ語を教える機会がありましたが、その方と話してみると私が日本のことを全く知らないことに気がつきました。大学に入ると何か新鮮で新しいことも勉強するつもりでした。当時の修士課程に入り、ドイツ文学を専攻、副専攻に哲学と日本学を選びました。初めての日本語の授業で、日本人の先生が漢字仮名混じりで「お早う御座います・・・」などとすらすら黒板に書きました。これを辿々しくノートに写しても話は殆ど分かりません。授業後に先生に確認しました。ここは、本当に初心者のためですか。「勿論」とニコニコ答えてくれました。骨を折る勉強で、周りの同級生は、40人程度からいつの間に7,8人まで減りました。辞書が何冊も必要で、持ち運ぶ荷物はいつも重たいです。漢字を一つ覚えれば、他のことを二つ忘れてしまうこともありました。30年前のことですが、日本語の勉強は続きます。その合間にドイツ語とドイツ文学を教えています。そして、日本文学とドイツ文学の比較研究を行っています。

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