宗教学実習:「阿弥陀寺/アジサイ祭り」「防府天満宮」「大平山山頂公園」(防府市)

今回の実習では防府市を訪れた。阿弥陀寺のアジサイまつり、防府天満宮、大平山公園に行った。

まずアジサイまつりについて。アジサイは土が酸性だと青色に、アルカリ性だと赤色になるそうだ。リトマス試験紙と逆なのがおもしろい。アジサイと言うと丸くたくさんの花が咲いているイメージだったが、縁だけに控えめに花が咲いているものもあった。後で調べたが、縁だけ花が咲くものは額紫陽花(ガクアジサイ)というらしい。私たちが普段見慣れているアジサイは「ガクアジサイから日本で改良された園芸品種(デジタル大辞泉)」とのこと。ガクアジサイの方が原種だった。私はてっきり花がまだ咲ききっていないのかと思って、普通のアジサイの写真ばかり撮ってきてしまった。

後付けの情報はこのくらいにしておいて、ぽこぽこまん丸く花が咲いている様子がとてもかわいらしい。ピンクや、水色、その中間の紫色のものが多かったが、真っ白なアジサイもあった。大きいものでは、人の顔以上ありそうなものもあった。

少し歩くと小川があって、水車が涼しそうに回っていた。あまり見る機会がないので撮っておいた。雨の日が多いせいか、水の量が少し多かった。夏は涼しくて気持ちよさそうなところだ。

アジサイをぼんやり眺めていただけなのに、サンダルが壊れてしまった。途中で買い替える羽目になった。

防府天満宮は、赤や緑のカラフルな建物が多かった。歩いていると刀剣乱舞のコスプレをした人たちを発見した。神社などは、和風のキャラクターのコスプレに合っているのだろう。歩いている途中で猫を見つけて、写真を撮らせてもらった。そこにいるだけで幸せな気分になる。今のLINEのアイコンにしている。

大平山公園は、天気があまり良くなかったせいか、私たちのほかには1・2組の家族連れが来ただけだった。土曜日にもかかわらずうら寂しいところだった。滑り台の最後の部分だけ濡れていたり、遊具に乗ってみると上からしずくが落ちてきたりした。あと虫が多かった。人がいないというだけで、楽しい公園もかなり不気味に思えた。トンネルタイプの滑り台があったが、中が暗くてとても滑る気になれなかった。特に私は実習先で調子に乗るとろくなことがないのでやめておいた。2年生が滑るのを、一度入ったら出てこれないのではないか、とはらはらしながら見ていた。もちろんそのようなことはなく無事に出てきたが、滑ったらズボンが濡れてしまったそうなので、結果的に滑らなくて良かったと思った。

 

草スキーもあった。私は小さい頃草スキーで左手の骨にヒビが入ったので、少しトラウマである。滑ってみたら案外楽しい。芝が濡れていなければもっと良かった。何かと散々な今回の実習だったが、山の上から見た景色は格別だった。晴れていたらもっと遠くまで見渡せるのかもしれない。<文:宗教学研究室3年次・一ノ瀬千優>

今回の実習先は、防府市の周防阿弥陀寺、防府天満宮、大平山山頂公園でした。

初めに阿弥陀寺のアジサイ祭りへ行きました。紫や青だけでなく、赤や白など見たことのないアジサイが至る所に咲いていました。少し雨が降っていましたが、アジサイを見るには丁度いい天気ではないかと思いました。アジサイは梅雨の時期に咲くので、カラッとした晴天の日に鑑賞するものではないような気がします。

阿弥陀寺のパンフレットにアジサイの花言葉について書いてありました。アジサイの花の色は七変化することから、花言葉は「移り気」。「移り気」と聞くと、飽きやすい、浮気などのネガティブなイメージがありますが、パンフレットには、仏の世界観から「人生は無常である」いうことを語っているのではないかとありました。毎日同じことを繰り返していると、人の世がはかないことを忘れてしまいます。アジサイを見ることで、人生を見つめなおすことができるのではないかと思いました。

お昼頃に防府天満宮に行きました。防府天満宮には何回が行ったことがあります。人がそんなに居ないので、ゆっくりできる私のお気に入りの場所です。この日は天神市が開催されていました。天神市は、菅原道真の誕生日6月25日、薨去の2月25日にちなみ、毎月25日に開催しているようです。皿や切手、置物など様々なものが売られていました。私は押しに弱いので、こういったところは苦手です。今回もおじさんの押しに負けて、パンとくずもち、わらびもちを買ってしまいました。断れるようにならないといけないなとは思うのですが、なかなか難しいものです。

最後に大平山山頂公園に行きました。寒くて半袖で来たことに後悔しました。無駄な建物がなく緑が多かったので、清々しい気持ちになれました。同時に、誰もいなくて暗い雰囲気が少し怖いなとも思いました。山から見下ろした町はとても小さく、こんな小さく狭いところに住んでいるのかと驚きました。

変わった遊具がいくつか置いてありました。ケガをしそうな怖いものが多かったので、あまり遊ぶ気にはなれませんでした。小さい頃は、ケガを恐れずにどんな遊具にもすぐに飛びついて遊んでいたのに、今では楽しみたいという気持ちより「ケガするかも…」という不安な気持ちの方が大きくなってしまいました。大きくなると、色んな危険予測をし、何でも積極的にしようとする気持ちがなくなるのかなと思い、残念な気持ちになりました。<文:宗教学研究室3年次・小野寺沙紀>

6月25日、山口県防府市の阿弥陀寺、防府天満宮、大平山山頂公園を訪れた。阿弥陀寺にてにわか雨に降られたものの、それ以降は天候も持ち直し、各所を楽しんで回ることができた。

阿弥陀時は正式名称を「東大寺別院阿弥陀寺」と言い、重源により東大寺の周防別所として創建されたとされる。現在では80種・約4000株のアジサイが境内に植えられており、あじさい寺として有名である。あじさいが見頃になる毎年6月にはあじさいまつりが開催されているが、今年の開催日は6月25日だった。今回は残念ながら参加することができなかったが、お茶や花供養などのイベントが行われているようだ。阿弥陀時は山中にあり、非常に緑が多い。また境内も広く思ったより歩くことになったが、境内のあちこちにある色とりどりのあじさいを見ながら歩くのはとても楽しく、あまり苦には感じなかった。途中でにわか雨に降られたりもしたが、雨に濡れたあじさいは風情があり、雨上がりに見ることができてよかったと思う。

続く防府天満宮では表参道に露店が並び、バザーが開催されていた。この催しは天神市といい、毎月25日に開催されている。ホームページで確認したところ、出店は無料であり、生鮮産品・日用品・雑貨・衣料品など様々な品物が売られている。私たちが訪れた時も、パンや漬物といった食べ物から手作りの布小物、古い貨幣などいろいろな物が並んでいて面白かった。店を出している人が、丁寧に商品の説明をしてくれたり試食を勧めてきたりと積極的に話しかけてくるのが印象的だった。

今回の実習の最後は、大平山山頂公園を訪れた。大平山山頂公園は名前の通り大平山の山頂にあり、標高が高いためか少し肌寒さを感じた。現在、大平山山頂公園はロープウェイが廃止されており、山頂までは車で向かうことになる。山頂公園からの景色は素晴らしかったため、ロープウェイに乗って外の様子を見られないのが残念だ。山頂公園には遊具や草スキー場があり、それらを見るのは久しぶりだったため、恥ずかしながら少しばかりはしゃいでしまった。特に小学校の頃によく遊んでいた草スキーがあったのが嬉しく、また懐かしくも感じた。いくつかの遊具では実際に遊んでみたのだが、幼い頃には物怖じせずに遊んでいたであろう遊具が危険なものに感じて、遊ぶのに躊躇した。思い切ってやってみれば子供の時と変わらず面白く久しぶりに遊んだことも相まって、かえって今の方が楽しめたようにも思う。幼い子どもは度々無謀とも思える行動を起こすが、彼らには思い切りの良さがあるのだと感じた。<文:哲学・思想コース2年次・船倉榛名>