最近気になっていること:コラボ付録

最近、小学館の『幼稚園』という雑誌の付録が気になっています。

「コラボ付録」と呼ばれたりするものなのですが、下の動画のものが有名かもしれません。

元々は、2019年2月号(アマゾンの商品ページへのリンクです)に付録として付いてきたメダル落としゲームを見て、「何これ」と思ったのが関心の発端だったりします。

この『幼稚園』という雑誌は3~6歳までの子ども向け雑誌です。でもこの「コラボ付録」を見ていると、「これそんな小さい子が喜ぶかな」「これそんな小さい子に与えていいんかな」って気持ちがむくむくと湧き上がってきて、「一体この付録は何なんだ」と気になって仕方がなくなってしまったということです。特にメダル落としゲームを3~6歳ぐらいの子がやっていると思うと――悪いわけではないですし実際ゲームセンターとかでは(もう少し高年齢とは言え)子どもがやっていたりしますが――ちょっと複雑な思いが僕としてはしてしまうところがありまして。上の動画で紹介されているATMも、3~6歳児が遊ぶものとして適当なのかどうなのかと考えると、なかなか難しいところかもしれません。

といった違和感が元で、ここ最近、「コラボ付録」が付いてくる号をずっと買い集めているわけです。買い集めて眺めてみると、「コラボ付録」にもある種の社会的・時代的な必然性があるのかもなという気がしてきました。また、これが元で最近は、過去の『幼稚園』も複写してきて――1931年発刊とかなり歴史がある雑誌なのですが――過去から現在に至る付録の変遷を追ってきたりしています。そうすると、「そもそも付録ってこういうものなんだな」とか「こういうふろくが出てきた社会的背景ってこういう感じなのかな」というのが見えてくる気がします。それが何かというのは今後学会報告をする予定なのであまり触れませんが、こういう、世の中にあるちょっとした――一見くだらない――ものでも、いろいろなモノとの時代縦断的/横断的比較をしてみると何かが見えてくるものだなとしみじみ感じたりしたものでした。