ルネッサながとで近松文楽

7月3日(日)、尾崎ゼミ+αの有志15名で、ルネッサながとで近松文楽を鑑賞しました。

近松門左右衛門生誕の地の伝説をもつ長門市のルネッサながとで、近松作品が上演されるのは 今年で4回目。尾崎ゼミでは毎年見学に訪れています。

今回の演目は、『心中天網島』北新地河庄の段。惚れた男のしあわせを願って身を引こうとする 遊女小春のいじらしさ、弟を思い家族を守ろうとする孫右衛門の男らしさに対して、 主人公紙屋治兵衛はひたすら器が小さく情けない男として描かれています。

桐竹勘十郎さんや竹本千歳太夫さんの至芸で、治兵衛のダメ男ぶりが際立っていました。

小春はこんな治兵衛のいったいどこに惚れたのでしょう。作品を読み返して考えてみたいと思います。