2020/06/24
皆さま、こんにちは。小林です。
2020年度はじめから、新型コロナウイルスの関係で、
直接大学に来る機会が減ってしまいましたね。
また、大学(学部、大学院)への進学、
在校生のゼミ選択なども直接、
授業や研究室訪問ができないため、情報量が
少ないことかと思います。
小林ゼミは現在、オンラインで進めており、
毎週、3,4年生が合同で研究発表を行っております。
ここ最近の3年生の課題図書は以下の通りです。
2020年度:アナ・チン『マツタケ』
2019年度:ブルーノ・ラトゥール『虚構の近代』
2018年度:エヴァンズ=プリチャード『ヌアー族の宗教』
2017年度:ジェームズ・スコット『ゾミア』
2016年度:レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』
以上の本を主軸とし、これ以外の本も加えつつ、
精緻にゆっくり1年をかけて誠実に読み進めます。
そして、4年生の卒論タイトルは下記の通りです。
2019年度
・現代人の落としモノ:モノのエージェンシーからみる大学構内の遺失物
・交換論にみる高齢者コミュニティにおける生きがいとジレンマ:山口県山口市の社会福祉団体を事例に
・現代日本における食肉としての狩猟文化:山口県岩国市のイノシシ猟における捕殺・止め刺し以降の流れを中心に
2018年度
・劇場としてのサッカースタジアム:サンフレッチェ広島サポーターを事例に
・バスフィッシングの文化人類学的考察:福岡県遠賀川を事例に
・ケガレとしての孤独死:山口県周南市を事例に
・もうひとつのコリアタウン:下関のグリーンモールにおけるライフストーリー
・嫌煙時代における逸脱としての喫煙行動と局所的モラル
2017年度
・晴れ着の競演:北九州市の成人祭をめぐる文化人類学的研究
・高梁川における水資源の利用と管理:コモンズ論からの再考
・「近代」を再考する場としての軍艦島:長崎県長崎市高島町端島を事例としたダークツーリズム研究―
・旅館とホテルの「曖昧性」:湯田温泉におけるイメージ・サービス・ホスピタリティ
民俗学・文化人類学分野は3年生の時に
調査実習がありますが、3年次の調査実習
(+成果報告書、これが大変なのです!)、
そしてゼミにおける文献の精読を通して、
自分の研究テーマを絞っていきます。
研究の背景はできるだけ広く、
研究の対象はできるだけ狭く!
また大学院(東アジア研究科)においては、
2020年3月に楊梅竹さんが博士号を取得されました。
彼女さんは、現在、中国貴州大学にて
教鞭をとられており、ご活躍されております。
彼女の研究業績などは、山口大学のYUNOCA
あるいはCiNiiなどで検索してください。
最後になりますが、最近の小林の活動として・・・
『ダメになる人類学』(共編著)を出版しました。
非常に読みやすい内容になっておりますので、
もし関心がある方は手に取ってみてください。
買っていただいたら嬉しいですが……
図書館にも入っております。
それでは皆さま、
まだまだ落ち着かない日々が続きますが
大学院進学を考えている方も、
ゼミ選択で悩んでいる方も
学部進学希望の方も、
落ち着いた日常が戻り、穏やかな日々を
お過ごしになれることを願っております。
以上ご参考までに。
どこかでお目にかかれることを
楽しみにしております!