小林ゼミ(2020年度①)

皆さま、こんにちは。小林です。

2020年度はじめから、新型コロナウイルスの関係で、

直接大学に来る機会が減ってしまいましたね。

また、大学(学部、大学院)への進学、

在校生のゼミ選択なども直接、

授業や研究室訪問ができないため、情報量が

少ないことかと思います。

 

小林ゼミは現在、オンラインで進めており、

毎週、3,4年生が合同で研究発表を行っております。

 

ここ最近の3年生の課題図書は以下の通りです。

2020年度:アナ・チン『マツタケ』

2019年度:ブルーノ・ラトゥール『虚構の近代』

2018年度:エヴァンズ=プリチャード『ヌアー族の宗教』

2017年度:ジェームズ・スコット『ゾミア』

2016年度:レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』

以上の本を主軸とし、これ以外の本も加えつつ、

精緻にゆっくり1年をかけて誠実に読み進めます。

 

そして、4年生の卒論タイトルは下記の通りです。

2019年度

・現代人の落としモノ:モノのエージェンシーからみる大学構内の遺失物

・交換論にみる高齢者コミュニティにおける生きがいとジレンマ:山口県山口市の社会福祉団体を事例に

・現代日本における食肉としての狩猟文化:山口県岩国市のイノシシ猟における捕殺・止め刺し以降の流れを中心に

2018年度

・劇場としてのサッカースタジアム:サンフレッチェ広島サポーターを事例に

・バスフィッシングの文化人類学的考察:福岡県遠賀川を事例に

・ケガレとしての孤独死:山口県周南市を事例に

・もうひとつのコリアタウン:下関のグリーンモールにおけるライフストーリー

・嫌煙時代における逸脱としての喫煙行動と局所的モラル

2017年度

・晴れ着の競演:北九州市の成人祭をめぐる文化人類学的研究

・高梁川における水資源の利用と管理:コモンズ論からの再考

・「近代」を再考する場としての軍艦島:長崎県長崎市高島町端島を事例としたダークツーリズム研究―

・旅館とホテルの「曖昧性」:湯田温泉におけるイメージ・サービス・ホスピタリティ

 

民俗学・文化人類学分野は3年生の時に

調査実習がありますが、3年次の調査実習

(+成果報告書、これが大変なのです!)、

そしてゼミにおける文献の精読を通して、

自分の研究テーマを絞っていきます。

 

研究の背景はできるだけ広く、

研究の対象はできるだけ狭く!

 

また大学院(東アジア研究科)においては、

2020年3月に楊梅竹さんが博士号を取得されました。

彼女さんは、現在、中国貴州大学にて

教鞭をとられており、ご活躍されております。

彼女の研究業績などは、山口大学のYUNOCA

あるいはCiNiiなどで検索してください。

 

 

 

最後になりますが、最近の小林の活動として・・・

『ダメになる人類学』(共編著)を出版しました。

非常に読みやすい内容になっておりますので、

もし関心がある方は手に取ってみてください。

買っていただいたら嬉しいですが……

図書館にも入っております。

 

 

それでは皆さま、

まだまだ落ち着かない日々が続きますが

大学院進学を考えている方も、

ゼミ選択で悩んでいる方も

学部進学希望の方も、

落ち着いた日常が戻り、穏やかな日々を

お過ごしになれることを願っております。

 

以上ご参考までに。

どこかでお目にかかれることを

楽しみにしております!