生涯学習

人文学部は、大きくいって哲学・歴史学・社会学・文学・言語学の5つの学問分野からなる、人間と文化を探究している学部であり、生涯学習にもっとも相応しい学部でしょう。人文学部では、はやくから生涯学習に取り組んでおり、主としてサタデー・カレッジ、出前講義、公開講演の三つの事業を行ってきました。

サタデー・カレッジ

サタデー・カレッジは、人文学部の出前講義とともに平成13年度に開設され、法人化後は山口大学地域未来創生センターと連携して、「社会人と学生、高校生が一緒に学ぶ生涯学習講座」として、人文学部の教室において実施しています。

公開講演会

年1回、県内主要都市において、地元教育委員会の後援をいただいて、人文学部公開講演会を行ってきました。2010年の公開講演会まで、23回を実施しました。人文学部教員の日頃の研鑽の成果を、地元の皆様に披露し、人文学部の「見える化」を目指しました。二人の教員が共通テーマを立て、それぞれの専門に即した話を展開してきました。

第19回は下松市で、「英文学に見る「時」のすがた」(田中晋教授・宮原一成教授)、第20回は下関市で、「「やまぐち学」の構築に向けて」(田中誠二教授・中村友博教授)、第21回は長門市で、「異文化から見た日本の風景」(ヒンターエーダー=エムデ・フランツ教授・平山豊教授)、第22回は防府市で、「地域社会の個性とまちづくり」(坪郷英彦教授・小谷典子教授)、第23回として2010年、「失われていく言語の多様性を守るために」(乾秀行准教授・ジョン・フィリップス准教授)の講演会を周南市で行い、これで公開講演会の企画はいったん終了となりました。

その代わりに、2012年から防府市生涯学習事業とのタイアップで公開講座を開いています。
2012年秋、「コミュニケーション能力養成講座」(林伸一教授)
2013年秋、「ことばの世界」(武本雅嗣教授・和田学准教授・乾秀行准教授・富平美波教授)
2014年秋、「もう一人の秦の始皇帝と彼の巨大遺跡」(馬彪教授)
2015年秋、「中世の防府天満宮とその絵巻物」 (真木隆行准教授) を実施しました。

出前講義

出前講義は、平成13年度に人文学部で、
「人間の心にかかわる問題を、大学内にとどまらず地域社会のみなさんと共に考え、よりよき人生を探る」
ことを目的とし、山口県内外の高等学校や、自治体の歴史講座・生涯学習講座などにおいて実施してきました。

現在は、地域未来創生センターが仲介し、「出前講義リスト」にしたがって出前希望を受け付け、高等学校や各自治体の講座に出向く形になっています。