研究科長室

脇條靖弘 人文学部長
脇條靖弘 人文科学研究科長

人文科学研究科の大学生の目標は、二年間の勉強を経て修士論文を仕上げることにより、最終的には一人の研究者として独り立ちできるところまで到達することです。指導教員の指導のもと、人文学の中の各自の専門分野の研究手法、方法論を獲得し、質の高い学術論文を執筆できる能力を身につけて下さい。

人文科学研究科を修了した後の進路はさまざまですが、やろうと思えばその後も研究を続けることができるだけの能力が身につくはずです。実際に修了後に仕事に関連して研究を続ける人もいますし、仕事に直接関係はなくても地道に研究活動を続けることも不可能ではありません。人文科学研究科では、何らかの仕方で人文学の研究に関わっていきたいと希望する修了生のみなさんをできるかぎりサポートし続けたいと考えています。

もし修了後実際に研究を続けることがないとしても、大学院生として本格的に人文学を学んだ意義は、当然ながら学部学生以上に大きいはずです。人文学を学ぶことによって身につけた発想や考え方を用いて、決められた枠にとらわれることなく人間が直面する問題に真摯に取り組み、解決していくことのできる人を目指して下さい。

人文科学研究科長 脇條靖弘