野坂 昭雄

人文学部人文学科 日本・中国言語文学コース 日本文学 野坂 昭雄 NOSAKA Akio

文学を学ぶことは、これからの人生できっと役立つ!

野坂 昭雄

分野 日本近現代文学、特に近代詩
担当授業
(学部)
日本文学特殊講義(近代)
日本文学基礎講読(近代)
日本文学発展講読(近代)
日本文学演習(近代)
日本文学卒論基礎演習
日本文学卒論発展演習
担当授業
(研究科)
日本文学論(近代)
日本文学論演習(近代文学研究)
日本文学論演習(近代文学講読)

主な研究内容

1930年代に、日本の詩人や評論家たちが行った文学活動に関心があります。左翼運動が壊滅し、日本が戦争へと向かう時期、文学者がどのような考えを持ち、いかなる作品を生み出したのか、映画などのメディアの観点も取り入れながら研究しています。また、ここ10年ぐらいは、広島・長崎に投下された原子爆弾や核兵器を描いた文学(=原爆文学)について考察する機会も多くなっています。

学問のことなど

実家が書店で、小さい頃から本に囲まれていました。読書が好きで、軽い気持ちで大学の文学部に入り、後のことを深く考えずに大学院に進学、結果的に大学教員になりました。幸いにも、文学を学んだ経験が職業に直結したわけですが、その経験はたとえ別の道に進んだとしても、自分の人生を豊かにしてくれるものでした。昨今は目に見える効果を求められることも多く、「文学など勉強しても意味がない」と思われることも多々あります。確かにそうした面もあるでしょう。しかし、文学を学ぶということは文学館、図書館、本の出版・流通など、文化の基盤(インフラ)を支えることに繋がります。多種多様な考えや情報が発信・受容される現在の社会に、強い関心を持って参加していくきっかけも、文学は提供してくれます。
また、誤った情報や流行に押し流されず、偏見に囚われないためには、社会と自己との繋がりを常に意識し、自分でしっかりと考える態度が大切です。文学の研究は、そうした態度を育み、多様な考え方に柔軟に対応できる人間を養成するものだと信じています。他にも文学を学ぶ意義は多くあるでしょう。皆さんも、自分の人生を切り開くための鍵を求めて、文学研究の旅に出かけてみませんか。

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