私の研究、私たちの研究<1>

【山口大学時間学研究所・第3研究グループ】 私たちは、人文学部と東アジア研究科の教員8名(豊澤一・坪郷英彦・富平美波・脇條靖弘・Alam,Djumali・古荘真敬・更科慎一・森野正弘)によって構成された研究グループ(山口大学時間学研究所・第3研究グループ)です。時間というものを、哲学・文学・言語学・民俗学・宗教学といった諸学問分野の観点によって考察しています。今回、時間学研究所が定期的に開催している「時間学セミナー」の一環としてシンポジウムを行うことになりました。テーマは「東アジア文化圏における時間表象の研究」です。“西暦”に象徴されるように、ヨーロッパ発祥のキリスト教的時間は世界標準化の様相を見せています。私たちは、現代社会の一員として生きていくうえで、否応なくこういった時間を受け入れ、順応していかざるをえません。しかし、時間の実在は決して自明なものではなく、極めて文化的コンテクストに依存した制度であるとした場合、西欧とは異なる文化圏においても、その文化に固有の時間表象があってしかるべきではないか。このような問題意識のもとに、西欧と東アジア両文化圏における時間表象の諸相について検討を加えていくことになります。シンポジウムは、山口大学の小講義室を会場として、2月6日(土)の午後1時から4時まで行います。参加費は無料で、事前の連絡は不要です。どうぞご来聴ください。