脇條 靖弘

人文学部人文学科 哲学コース 西洋哲学 脇條 靖弘 WAKIJO Yasuhiro

ギリシアの哲学者たちの考えたことは今でも問題なんです。

脇條 靖弘

分野 西洋哲学、古代ギリシア哲学
担当授業
(学部)
哲学概論
西洋哲学概論(哲学)
西洋哲学特殊講義(哲学)
西洋哲学講読(哲学)
西洋哲学基礎演習(哲学)
西洋哲学発展演習(哲学)
西洋哲学卒論基礎演習(哲学)
西洋哲学卒論発展演習(哲学)
担当授業
(研究科)
西洋哲学思想論(哲学)
西洋哲学思想論演習(哲学の歴史)
西洋哲学思想論演習(哲学の理論)

主な研究内容

これまでは、古代ギリシアの哲学者、特にプラトンの哲学の研究をしてきました。ギリシア語の原典テキストと英語などで書かれた論文の検討を通じて、適切な解釈を探るとともに、昔の哲学者たちの考えの中に現代哲学の問題を解くヒントがないかを探っています。驚くべきことに、2000年以上前の哲学者たちの議論が現代の哲学の議論から抜けおちている大切な視点を提供してくれることがしばしばあるのです。そういうわけで授業でも、古代ギリシアと現代哲学の両面を視野に入れながら、(翻訳も用いて)原典テキストや外国語、日本語で書かれた二次文献を読んでいます。

学問のことなど

哲学の道に進んだ人の多くが「自分が死ぬとどうなるか」を考えてどうにもならなくなったことがそのきっかけだと告白しているそうである。私自身は至って凡人なので直接そんなことはなかったのであるが、夜ふと目覚めた時などにその私でさえ、「私が死んでなくなっても世界は相変わらず存在するなんて嘘ではないか」という妄想(?)をもつことがある。(私の子どもは小さいときに「死んだらこの気持もなくなるのか」とよく泣いていたので、私は「死なない薬を開発してノーベル賞を取ればよい」と慰めていたものである。)人を惑わす「暗闇の哲学」ではなく、すっきり明るい「夜明けの哲学」を目指したいと思っているが、私は大きな勘違いをしているのか。

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