谷部 真吾

人文学部人文学科 社会学コース 民俗学・文化人類学 谷部 真吾 Yabe Shingo

身近にある不思議なことからでも、学問的探求は始められます。

谷部 真吾

分野 民俗学・文化人類学
担当授業
(学部)
民俗学・文化人類学概論
民俗学・文化人類学特殊講義(現代民俗)
民俗学・文化人類学講読
民俗学・文化人類学調査実習(企画と実施)
民俗学・文化人類学調査実習(分析と報告)
民俗学・文化人類学基礎演習(現代民俗論)
民俗学・文化人類学発展演習(現代民俗論)
民俗学・文化人類学卒論基礎演習(現代民俗論)
民俗学・文化人類学卒論発展演習(現代民俗論)
担当授業
(研究科)
社会生活伝承論(現代民俗伝承)
現代社会分析論演習(現代民俗伝承研究)

主な研究内容

日本の祭りの、主に近現代における変化を研究しています。一般に、祭りは、「日本の伝統文化」あるいは「日本人の心のふるさと」といわれます。このような表現からすると、祭りは、「昔から変わることなく続けられてきた行事」としてイメージされているといっていいでしょう。しかし、日本各地に伝わる祭りを丁寧に調べていきますと、そのほとんどが大なり小なり変化していることがわかってきます。そのような変化が、なぜ、そしてどのように生じたのかを詳細に分析していくことで、日本文化や日本社会の特徴を明らかにしていきたいと考えています。

学問のことなど

私の専門分野は、民俗学・文化人類学です。この2つの学問の共通点は、普通の人々の暮らしに注目し、その意味を考えることにあります。振り返ってみますと、私たちの生活は、不思議に満ちています。神社でお参りをするときに、私たちはお賽銭を投げ入れますが、この行いは神様に対して失礼にあたらないのでしょうか?なぜ正月になると、餅を食べるのでしょう?お中元やお歳暮などのやり取りには、どのような意味があるのでしょうか?これらの素朴な疑問に答えることは、実のところ、そう簡単ではありません。しかし、じっくりと腰を据えて様々な文献に目を通し、ときには日本各地の事例を実際に観察し、比較検討していくと、うっすらとその答えが浮かび上がってきます。そうした答えはまた、日本人のものの考え方の特徴を示唆するものでもあります。このように、民俗学・文化人類学の学問的探求は、私たちの身近なところから始めることもできるのです。

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