黒羽 亮太

人文学部人文学科 歴史学コース 日本史 黒羽 亮太 KUROHA Ryota

偶然がおりなす人間の物語へようこそ

黒羽 亮太

分野 日本古代史
担当授業
(学部)
日本史概説(古代・中世)
日本史入門(古代)
日本史特殊講義(古代)
日本史史料基礎講読(古代)
日本史史料発展講読(古代)
日本史実習
日本史基礎演習(古代)
日本史発展演習(古代)
日本史卒論基礎演習(古代)
日本史卒論発展演習(古代)
担当授業
(研究科)
日本歴史論(古代)
日本歴史論演習(古代の政治)
日本歴史論演習(古代の社会)

主な研究内容

 日本の古代、特に平安時代を中心に研究しています。「ご専門は?」と尋ねられることが多いのですが、いつも答えに窮してしまいます。私はこれまで、その時々の関心の赴くままに、気になったこと、興味を持ったことをテーマに据えてきました。かつては山陵や御願寺など天皇に関係するお墓やお寺について深く探求していましたが、これらに加えて、貴族社会、公家社会のこと、あるいは地域社会のこと、そして広くユーラシア世界にも関心があります。検討する時代についても、飛鳥時代や奈良時代はもちろんですが、鎌倉時代や室町時代、さらにもっと向こうへも、しっかりとした「見通し」を持っていたいと思っています。

学問のことなど

 書き手の気持ちになって史料を読む、自分の足で現地を歩く。このふたつは、私が研究をする上での鉄則です(特に列車やバス(と言えないような小面車*も含む)を乗り継いで中国大陸各地を旅することは、ライフワークのひとつ)。
 みなさんは「歴史学」と聞いてどのようなイメージを抱くでしょうか。〇〇体制、△△主義、□□制度などゴツゴツした漢字語が飛び交い、歴史法則や発展段階を見出してその定理を当てはめる、そのようなイメージでしょうか。難しい言葉を覚えてはひけらかすのが好きな高校生だった私の、当初のイメージはそうでした。しかし、今ではまったく異なる態度で歴史に接しています。私にとって、歴史学は無機質な言葉の羅列でも、抽象的な概念の提起でもありません。かつて生きた人々にも喜びや悲しみがあり、様々なことを願い、時には人を恨んで愚痴を言いたくなる。そうした彼らひとりひとりの、1日1日に寄り添うのが歴史学だと思っています。歴史は、型にはまらない人間たち、彼らがたまたま生み出してしまった予想外の物語だからこそ面白い――。
 みなさんも一緒に、そんな個性的な「彼ら」に会いに行きませんか。
*小面車は小面包車の略で、中国語で小型ワゴンのこと。面包はパンの意味。たしかにワゴン車ってコッペパンみたいな形ですよね。

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