人文学部異文化交流研究施設第24回講演会報告

 人文学部異文化交流研究施第24回講演会は、平成24年11月16日(金)に、オークランド大学のウェイン・ローレンス先生を講師に招いて、「(日琉)方言研究のおもしろさ」という演題で開催した。この講演では、「カヤ」という「肩」などを表わす名詞、「乾く」という意味の動詞「イラク」、「ちぎっては投げ投げ」などの反復構文、希求を表わす「~たい」など種々の語や構文について、方言によるバリエーションや特徴が紹介された。また、アクセントの観点から方言の広がり方が推定できることや、古典文学の中で使われた意味が各地の方言の語彙の中に今も残っていることや、琉球各地の方言と日本本土の各方言の共通の先祖である「日琉祖語」の存在が窺えることなど、大変興味深い内容を、写真資料も交えながら、分かりやすくお話しいただいた。
 この講演会には、人文学部の学生・教職員の約30名に加えて、一般市民の方々の参加もあり、活発な質疑応答が行われ、様々な補足説明もあって、参加者はみな方言(研究)に関する理解と知識を深めることができた。
ibunka1

ibunka2