公開シンポジウム「東日本大震災から3年を迎えて―今、そしてこれから必要な支援を考える―」(2014年3月8日)

山口大学研究推進体「東日本大震災における避難者のリスク意識と社会的ネットワークに関する比較研究」(研究代表者:人文学部、高橋征仁教授)が主催する公開シンポジウムが、開催されます。ぜひご参加ください。
印刷用チラシ(PDFファイル)はこちらをご覧下さい。

日時:2014年3月8日(土) 13:30~16:40
場所:山口大学大学会館ホール(入場無料)【吉田キャンパス】
主催:山口大学研究推進体<東日本大震災における避難者の
    リスク意識と社会的ネットワークに関する比較研究>
共催:山口大学人文学部、山口地域社会学会

 2011年3月11日の東日本大震災から3年を経ようとしているが、原発事故の処理問題をはじめ、被災者の生活再建・被災地の復興の道筋は未だ途上である。また、時間の経過とともに、被災地・被災地をめぐる状況や問題構造も刻々と変化している。ハード面を中心とする直接的な支援のみならず、生活の質にかかわるソフト的な支援をはじめとする持続的・恒常的な支援が現在求められているのではないだろうか。
 これまで、本推進体では、東日本大震災における広域的な支援のあり方について研究調査し、情報発信を重ねてきた。その中で、被災地との交流や避難者受け入れの新たな取り組み等、遠隔地からの多様かつ継続的な支援が誕生しつつあることを指摘できる。
 今回のシンポジウムは、本推進体におけるこれまでの成果をふまえて、次のような構成により開催される。
 第1部として、本推進体の概要とこれまでの研究成果について紹介した上で、山中茂樹氏(関西学院大学)に基調講演をしていただく。さらに、第2部では被災から3年目を迎える福島県いわき市の現状と復興への課題についての報告、いわき市における被災者・避難者支援に関わる調査研究の報告、さらに官民協働での遠隔地からの継続的な支援を行っている山口県宇部市の事例報告を交えて、現在そしてこれから必要な支援について考える機会にしたい。
 福島県いわき市は、東日本大震災において地震・津波の直接の被災地であると同時に、原発事故における周辺市町村からの中心的な避難地域となっている。その意味で、今回の大震災における被災地の問題状況が集約された地域であり、ここでの大震災後の復興やまちづくりのあり方を通して、「支援」を考えることには大きな意義がある。

プログラム:

◯開会の挨拶  三池秀敏(山口大学副学長(学術研究担当)) 13:30-13:35

◯第1部 「大規模災害時の広域避難を考える」
◆「広域避難をめぐる多様性―近地避難と遠地避難―」13:35-13:50
高橋征仁(山口大学)
◆基調講演 「広域避難の制度的支援について~阪神大震災の教訓は生かされたか」13:50-14:30
山中茂樹(関西学院大学災害復興制度研究所)                
   
   【休憩 10分】

◯第2部「福島県いわき市からの視点―復興、長期避難、自治体間支援の現状と課題―」
◆「福島県いわき市における復興のまちづくり~浜通りの共生と連携への模索」14:40-15:05
福迫昌之(東日本国際大学)
◆「福島県いわき市における被災者/避難者支援の現状と課題」15:05-15:30
川副早央里(早稲田大学大学院文学研究科博士課程)・浦野正樹(早稲田大学文学学術院教授)
◆「山口県宇部市の復興支援~福島県いわき市とのつながり」15:30-15:55
藤田慎太郎(宇部市防災危機管理課)

   【休憩 5分】

◆質疑応答・ディスカッション    16:00-16:40

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問い合わせ先:山口大学人文学部高橋征仁TEL083-933-5243 E-Mail: takahasi@yamaguchi-u.ac.jp
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