国際シンポジウム「高尚文学と通俗文学」 ~文化的横断・メディア的横断の視点からの再検討〜  研究発表会と公開講演の開催

国際シンポジウム「高尚文学と通俗文学」
文化的横断・メディア的横断の視点からの再検討

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<趣旨>
文学はどのように評価されるのか。作品や作家にたいする見方は時代や文化によって大きく変化し、文学は翻訳やアダプテーション、解釈や改作、言語や文化圏によってきわめて多様な姿を見せています。
本国際シンポジウムはこの変容のダイナミクスに迫り、ヨーロッパや日本など10カ国から集まった文学研究者が、文学評価の仕組みを様々な角度から議論していきます。文学は文化・言語・メディアや時代を超えた人間文化の表現形式であり、それは「グローバル」と言われる今の時代にこそ注目し再評価すべきものです。

研究発表会の使用言語は英語とドイツ語ですが、公開講演は日本語、あるいは日本語通訳付きで行います。ご関心のある方々のご参加をお待ちしております。

<全日程概要>
日 時 : 平成27年3月26日(木) 14:00 ~ 平成27年3月28日(土) 13:00
場 所 : 山口大学大学会館
対 象 : 市民、学生、教職員
事前申込: 不要
参加費 : 無料

<公開講演>
日 時 : 第1部:平成27年3月26日(木) 14:20~15:40
第2部:平成27年3月27日(金) 16:10~17:30
場 所 : 山口大学大学会館 大会議室(2階)
対 象 : 市民、学生、教職員
事前申込: 不要
参加費 : 無料

プログラム:
第1部 : 平成27年3月26日(木) 14:20~15:40
ドイツ・ボーフム大学 モニカ・シュミッツ=エマンス 教授
「規範的文学作品とそのグラフィック的再現 ・一般的考察と事例」
高尚文学の作品はいかにしてコミックスに生まれ変わるのか。スターンの『トリストラム・シャンディ』や、ロマン派で最初の推理小説といわれるホフマンの『スキュデリ嬢』がコミックスに変身する様が、豊富な視覚資料を用いて示される。講演は日本語通訳付きのドイツ語で行われます。

第2部 : 平成27年3月27日(金) 16:10~17:30
山口大学人文学部 平野 芳信 教授
「村上春樹 その評価をめぐって」
文学賞の候補者、村上春樹が芥川賞を逃した背景には、文学への評価をめぐるドラマが潜んでいる。

<全日程詳細>
国際シンポジウム「高尚文学と通俗文学」
文化的横断・メディア的横断の視点からの再検討

会場:山口大学大学会館(公開講演は大会議室・研究発表はセクション別)

平成27年3月26日(木)
13:30 – 14:00 受付
14:00 – 14:20 歓迎の挨拶
14:20 – 15:40 公開講演
「規範的文学作品とそのグラフィック的再現・一般的考察と事例」
モニカ・シュミッツ=エマンス教授(ドイツ・ボーフム大学)
15:40 – 16:00 ディスカッション
16:30 – 17:50 研究発表
第1セクション:大会議室
「詩作とモチーフにおける越境」
第2セクション:第2集会室
「民族アイデンティティーの表現形式」
第3セクション:セミナー室
「演劇における詩学と変容」

平成27年3月27日(金)
9:30 – 12:30 研究発表
第4セクション:大会議室
「翻訳に反映された高尚と通俗」
第5セクション:第2集会室
「文学と映画」
第6セクション:セミナー室
「グラフィック・ノヴェル」
14:00 – 15:50 研究発表
第7セクション:第2集会室
「教育と娯楽の間:教科書、推理小説、テレビ」
第8セクション:セミナー室
「映画化と規範的文学作品」
16:10 – 17:30 公開講演
「村上春樹 その評価をめぐって」
平野 芳信 教授(山口大学人文学部)
17:30 – 17:50 ディスカッション

平成27年3月28日(土)
9:00 – 10:50 研究発表
第9セクション:第2集会室
「文学的評価の詩学的考察」
第10セクション:セミナー室
「ジャンルの変更」
11:15 – 11:45 ディスカッション
11:50 – 12:50 狂言(日本伝統芸能)
12:50 – 13:00 閉会の辞

<カラーチラシ>
詳細はこちらのURLよりご確認ください。
http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~emde/YamaguchiProgram_150223.pdf

<開催要項>
この記事の内容についてのMS-Wordファイルはこちらからダウンロード出来ます

【問い合わせ先】
人文学部ヨーロッパ言語・文学コース エムデ研究室
TEL:083-933-5287
E-mail: emde@yamaguchi-u.ac.jp