山口大学研究推進体公開シンポジウム「大規模災害の教訓をどう生かすのか?」の開催

今年は、阪神・淡路大震災からちょうど20年目の節目にあたります。1月には各地でメモリアルイベントが行われ、大災害の経験と教訓を忘れることなく、地域や世代に伝え続けていくことの大切さが唱えられました。しかしながら、災害の経験や教訓を伝え続けることは容易ではありません。東日本大震災にしても、2万人近い人が亡くなり、今なお20万人以上の人々が避難生活を送っているにもかかわらず、この4年間で意識の風化が急速に進んでいます。しかし、経験から学び伝えなければ、私たちは、また近い将来、同じ失敗を繰り返すことになるかもしれません。
この公開シンポジウムでは、4名の先生を講師としてお迎えして、過去の大規模災害からの教訓とその生かし方について、これまでの事例をもとにお話いただきます。そして、次の大規模災害に対する備えや支援のあり方について、地域住民を交えて議論したいと考えています。

日 時 :2015年3月9日(月)13:00~16:40
場 所 :山口大学吉田キャンパス 人文学部小講義室(入場無料)
主 催 :山口大学研究推進体<東日本大震災における避難者のリスク意識と社会的ネットワークに関する比較研究>
共 催 :山口大学人文学部、山口地域社会学会

プログラム:
(13:00~14:30)
開会の挨拶
1.災害情報と対応行動―大規模災害からの教訓
田中 淳 先生(東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター教授・同センター長)
2.中山間地における豪雨時の人の避難行動について
橋本 晴行 先生(九州大学大学院工学研究院附属アジア防災研究センター教授)

【休憩 10分】

(14:40~16:00)
3.従前地域へ戻ること・地域再生の難しさ-阪神・淡路大震災と東日本大震災の被災地から-
宮定 章 先生(認定NPO法人 まち・コミュニケーション代表理事)
4.2014年チリ北部地震(M8.2)による津波避難のアンケート調査について
村上ひとみ先生(山口大学工学部)

【休憩 10分】

(16:10~16:40)
5.全体討論:大規模災害の教訓をどう生かすのか?
閉会の挨拶

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問い合わせ先:山口大学人文学部 高橋征仁
TEL  :083-933-5243
E-mail:takahasi@yamaguchi-u.ac.jp
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