2015/11/05
今年度後期の【人文学部 やまぐちサタデーカレッジ2015】が、10月31日(土)
に開講されました。
松田泰代准教授による、「『解体新書』の出版とその周縁: 日本近世商業出版
の様態を垣間見る 」(全4回)の第1回です。
江戸時代、人々の幅広い読書を可能にした商業出版の実態を、貴重かつ豊富な
図版資料を用いながら、説き始められました。
題材として取り上げられた『解体新書』のように、書物の内容が世に大きな影響
を与えるのも、それが商品として流通すればこそ。
様々な記録だけでなく、本の中にある広告までを証拠として、モノとしての書籍
がもつ固有の来歴が明らかにされていくさまは、とても刺激的です。
講義終了後には、熱心な受講者との質疑応答も重ねられ、今後のいっそう有意義
な展開が予想されました。
なお、本講義の申込受付は、すでに終了しています。新たなサタデーカレッジは
来年度となりますが、これからも様々な分野の教員が、週末の昼下がりに出講
していく予定です。どうぞお楽しみに!