人文学部基礎セミナー・第1回合同授業(留学案内)の実施

6月12日(金)の1・2時限目に、人文学部基礎セミナー・合同授業が実施されました。人文学部の1年生を対象とした「基礎セミナー」という授業は、普段は35名程度のクラスに分かれて行われていますが、全15回の授業のうち2回は、学年全員が一つの講義室に集まり、講義を受けることになります。今回はその第1回目で、テーマは「留学案内」でした。

まず、FD部会の石田先生より趣旨説明があり、その後、国際交流部会の林伸一先生にバトンタッチ。林先生からは、山口大学における留学制度の概要が紹介されました。なかでも、休学をせずに在籍したまま留学ができ、留学先で修得した単位が本学の単位としても認定される交換留学制度について詳しく説明があり、交流協定を結んでいる大学の数々がプロジェクターに映し出されました。
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続いて、現在山口大学へ留学してきている3名の学生により、海外の大学の様子が紹介されました。一番手は、黄志民さんでした。黄さんは中国の貴州省にある貴州大学から留学してきている学生です。
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プロジェクターに貴州大学の学生生活や大学周辺の様子が映し出され、黄さんがその画面の一つひとつに丁寧な説明を加えてくれました。今回の合同授業について、黄さんからは次のような感想が寄せられました。
「今回の留学説明会で自分の大学を日本の学生に紹介することができて、良い経験ができました。とても良い企画だと思います。このような活動を通して、両国の学生たちの相互理解が深められることを信じています。」(黄志民)

次に、李秀娟さんによる報告がありました。李さんは中国の湖北省にある武漢理工大学から留学してきている学生です。
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武漢理工大学には、理工系の学部ばかりでなく、文系の諸学部もあるということでした。李さんからも感想が寄せられましたので、以下に紹介します。
「日本に留学してきて以来、自分の国の文化や習慣など、たくさんの違いがあることをつくづくと感じています。私は発表に際し、日本の大学と中国の大学の違うところをできるだけ説明したいと思いましたが、まだあまり日本語を自由に使えないので、なかなかうまくは説明できませんでした。私にとってこのような発表のチャンスはとても大切です。もし、再びチャンスがあれば、今度はもっと詳しく日本の学生に中国と日本の違うところを紹介したいと思います。今日は誠にありがとうございました。」(李秀娟)

三番目は、張東岩さんによる報告となります。張さんは、韓国の全羅北道にある群山大学校から留学してきた学生です。
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韓国の大学の制度や、授業カリキュラム、学生たちの関心がどのようなものに向けられているかなどについて紹介されました。張さんから寄せられた感想をご紹介いたします。
「(プレゼンテーション後の学生からの)質問は、発表者に力を加えてくれると思う。韓国でも、日本と同じようにあまり質問をしない傾向にある。今回は、僕の発表に対して二つの質問があった。良い答えになっていたかはわからないけれど、僕にとってはありがたく、授業が終わったら感謝の気持ちを伝えたかった。こんなにたくさんの人の前でプレゼンを、それも日本語で行ったのは初めてだったので、すごく緊張もしたが、とても面白かった。たぶん、そのように感じた理由は、質問があったためだと思っている。学生さんたちからコメントをもらい、とても嬉しかった。」(張東岩)

以上の3名の留学生は、いずれも林伸一先生の授業の受講者で、何日もかけて母校を紹介するためのスライドを作成し、この日に臨んでくれたとのことです。
最後に、人文学部の在学生による山口大学の紹介も披露されました。報告してくれたのは、2年生の水元愛香里さんです。
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発表の冒頭に、水元さんから、「海外の学生になったつもりで聞いてみてください」という一言があった後、山口大学の学生生活や、山口県の風土・文化などが紹介されました。海外に留学した際に、自分の母校である山口大学をどのように紹介したらよいか。海外留学を考えている学生には、よい参考になったと思われます。水元さんからも、感想をいただきました。
「今回、初めて大勢の前でプレゼンすることになり、とても緊張しました。1年生のみなさんがとても熱心に聞いてくれたので、本当に嬉しかったです。今回、プレゼンをさせていただいたことで、大勢の前で話す度胸をつけること、また、人に自分の考えを伝える難しさを知ることができました。このような機会をいただけたことに感謝したいと思います。」(水元愛香里)

授業の後に、林先生と発表者の皆さんで写真を撮りました。
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左から、林伸一先生、水元愛香里さん、張東岩さん、黄志民さん、李秀娟さん。
皆さん、ご協力ありがとうございました。