人文学部人文学科 歴史学コース 考古学 石谷 慎 MAKOTO Ishitani
ヒトも、モノも、海を渡る
| 分野 | 中国考古学・東洋文化史 |
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主な研究内容
中国の春秋戦国時代から秦漢時代を中心に、青銅器や鏡・貨幣などの遺物と、それらが納められたお墓を資料として、ときには『史記』をはじめとする文献史料の助けも借りながら、東アジアにおける文化の変容と伝播の過程を研究しています。
ゲームや漫画を通じて子どもの頃から中国に興味を持っていたわたしは、大学生のときにはじめて西安を訪れ、秦始皇帝陵の兵馬俑坑や博物館に並ぶ青銅器に衝撃を受けました。遺物の研究がしたいと思い、考古学の世界に足を踏み入れましたが、今では遺物や遺構を通じて探ることのできる当時の人びとの暮らしや思考の変化に強く関心をもっています。モノを見れば、ヒトがわかる。これが考古学の面白さです。
学問のことなど
わたしが主に研究している春秋戦国時代から秦漢時代には、まだ日本との直接的な交流はほとんどありません。しかし、この時代におそらく多くの日本人がイメージする「中国らしい」文化が形成されます。その「中国らしさ」は、後の王朝に継承され、やがて海を渡り、日本にも伝わります。漢字やお茶・お酒、お葬式やお祭りなど、日本人にもなじみ深い生活習慣の多くが、その源流を中国古代にたどることができます。
考古学には、そうした時代や地域を越えたつながりを解き明かす力があります。海の向こうの文化に興味のある方、海を越えてやって来たものに心惹かれる方は、ぜひ東アジア考古学の世界をのぞいてみてください。
