留学体験記(文:言語文化学科 日本語学・日本文学コース 松村沙紀)

 私は大学2年生のときに韓国の韓国外国語大学に1年間、交換留学生として留学していました。私が韓国に留学した理由は、1つは高校生のときに韓国の文化に興味を持ったからです。もう1つは、大学1年生のときに韓国の学生との交流プログラムに参加して、より韓国への関心が増したからです。

 私は、就職活動などのことも考えて2年生で留学することを決め、1年生のときに留学の準備を始めました。交換留学をするためには、まず学部への志望動機などの書類提出、学部での面接、そして学部での面接に合格すれば学校全体での面接があります。私はその過程を経て、大学2年生から1年間留学しました。

留学先の大学(筆者撮影)

留学先の大学(筆者撮影)

 韓国では、大学での授業と外国人が通う大学付属の語学学校に行っていました。語学学校での授業は、他の国から来た留学生と一緒に受け、そこではアジアだけでなくアフリカやヨーロッパなど、様々な国の人と友達になることができました。大学の授業では、韓国に行った当初韓国語がほとんど分からず、悔しい思いをしたことが多々ありました。大学の授業で特に印象に残っているのは、韓国人の学生とグループになりプレゼンテーションをしたことです。どのような内容にするのか、どのような構成で発表するのかなどを話し合い、それを韓国の学生の前で発表したことは、とても貴重な体験となりました。また、同時に自分の語学力の低さを感じ、韓国語をもっと上達させたいという刺激にも繋がりました。

 生活面では、できるだけ海外からの留学生と交流するように心がけました。そうすることによって自分の知らなかった他の国の文化や風習などを知ることができ、自分の興味がとても広がりました。また、私が留学生活で特に印象に残ったことがあります。それは、韓国の学生と私のような海外から来た留学生とで班を組み、韓国の文化を体験したり遠足に行ったりラフティングなどをしに行ったことです。実際に韓国へ行っても、韓国の学生と交流する機会が授業以外ではあまりなかったので、そこでの交流は韓国のことを知ることができ、とても思い出に残っています。また、そこで出会った友達とは今でも連絡を取り合っていて、参加して良かったと思います。

 “留学”と聞くと一人で海外に行って不安だなとか怖いなと思うかもしれません。私も最初は期待よりも不安のほうが大きかったです。もちろん海外なので辛いこともあると思います。しかし、それ以上に留学先で出会った友達や思い出は、きっとかけがえのないものになるはずです。もし少しでも留学に興味があるならば、学生のうちにぜひ経験してほしいと思います。