寮事情

山口大学の女子寮に住んで4年目になります。女子寮は2棟あるのですが、私が住んでいるのは狭い方の1号棟なので、備え付けのベッドや机などを置くと、自由に動けるスペースは2畳分くらいしかありません。ユニットバス、収納が少ない、キッチンが狭いことが1号棟のデメリットですが、家賃が格安なことと、人文棟が近いため5分もあれば授業に間に合うところがメリットです。

3年でゼミに配属されてからは、レポート期間になると、パソコンや勉強道具を研究室に置きっぱなしにすることが当たり前になりました。スマホと家の鍵しか持たずにぷらっと研究室に出入りしていることが常態化すると、先日かばんを持っていった日に「かばん持ってる方が違和感ある」と友人から言われたほどです(^^;) また、研究室以外に出かける予定のない日はダル着で行くことも多いです。そのおかげか、ちゃんと私服を着ていった日には誰かしら私服を褒めてくれる気がします。こんなふうに研究室、なんなら大学構内は自分の敷地だと思っています。部屋は小さくても庭が大きすぎるくらいです(笑)

このメリット以外にも、山口大学最大のイベントである七夕祭の実行委員になれるところが寮生の特権です。ここ2年はコロナの影響で中止になったり時期がずれたりしていますが、本来7月初めが七夕祭本番となるので、4月からのおよそ3か月間は担当部署によってかなり忙しくなります。私の場合、小中高一貫校に通っていたこともあり、交友関係もあまり変わらず、友人の作り方もわからないまま、山口大学に進学しました。しかし、4月からいきなり実行委員として同じゴールに向かって過ごすその期間のおかげで、今でも連絡を取り合うような、とても信頼できる友人をもつことができました。寮生同士の友人をもつと、朝の起こし合いや生活用品がなくなった時の一瞬の貸し借り、さらには虫(G)が出たときの助け合いさえもできますよ(笑)

私が3年間所属していた企画部は、ステージ上でのイベントを作り上げることが主な仕事です。きついことも多いですが、本番を無事に迎え、成功させた時の感動はこの先も忘れたくない大切な思い出です。七夕祭を閉める最後の花火をグラウンドで見るあの瞬間はまさに「エモい」でしかないです。

広い学生アパートもあこがれてはいましたが、私は寮に入ってよかったと思っています。山口大学に入学することが決まったらぜひ寮も検討してみてくださいね (^^)

(特派員H)