アクセシビリティ支援にふれて

こんにちは、人文学部1年のBです。

 

私は9月5~7日にかけて、「アクセシビリティ支援実習Ⅰ」という講義を受けました。

ここで、簡単にアクセシビリティという言葉について説明します。「アクセシビリティ」とは、端的に言うと「『何か』が『何か』にアクセスする際の『アクセスのしやすさ』」(注1)を意味します。例えば、高等学校では「学生」が「教材」を利用できること(=利用しやすさ)が担保されているべき(注2)でしょう。

当たり前のことだと思っている方もいるかもしれません。しかし、例えば聴覚に障がいがあるならば、音声教材を利用できなかったり、先生が口頭で説明した内容を聞き取れなかったりする場合があります。視覚障がいや発達障がいがある場合なども同様に、自力での授業理解が困難な方がいます。そして、アクセシビリティ支援とは、支援を必要とする人々の社会的障壁を自身にできる範囲で取り除き、彼らが心地よく過ごせるように工夫することといえます。

今回の講義は、手話や指文字、ノートテイク・PCテイク(授業内容などを、ノートまたはPCを用いて授業と同時進行で要約すること)、音声認識や補聴機器の使い方といった、聴覚に障がいのある学生を支援するための実践的なスキルを学ぶものでした。

 

私は、ともにこの講義を受けていた人文学部の友人Kにインタビューを行いました!

彼女は、小学生の頃に手話ユーザーの方の近くに住んでおり、顔を合わせることもよくありましたが、当時全く手話を知らなかったために、会釈以外のコミュニケーションを取れませんでした。「簡単な挨拶程度の手話でも学んでおけばよかった」とずっと後悔していたそうです。そして、前期に開催された支援スキル研修会(全5回/オンライン)に参加して手話や指文字を学び、非常に楽しかったため「アクセシビリティ支援実習Ⅰ」も受講してみようと思ったそうです!

また、最も嬉しく感じた出来事は、手話で長文を表現できたことだそうです♪私も、授業前は「手話を覚えるのはとても難しい」と予想していましたが、個々の手話の由来とともに教わると、意外とすんなり習得することができました😊今回学んだ手話はほんの一部にすぎませんが、簡単な会話をこなせるようになりました!友人Kは、「夏休みにさらなる手話の習得を目指す!」と意気込んでいました👍

現在、彼女は総合図書館で受付・来館者の本探しの手伝いなどのアルバイトをしており、また将来は図書館司書になることを目指しているため、その中で今回学んだ支援スキルを活かしていきたいと話していました。

最後に、彼女は「この講義は必修ではなかったけれど、受講することで知見を深め、自身の糧とすることができた」と語ってくれました。大学の講義は、受けてみないと分からない部分がたくさんあります。皆さんも、ぜひ積極的に講義を受けて自分の世界を広げましょう!

※注(1)、(2):「高等教育におけるアクセシビリティ支援実習第9版」(広島大学アクセシビリティセンター、2022年3月発行)より引用

1年(B)