歴史の旅に出かけませんか?

こんにちは、人文学部1年のBです。

今回は、夏休みに考古学の教授のもと、史跡・周防鋳銭司跡(すおうちゅうせんしあと)で木簡調査のアルバイトをした人文学部の友人E(1年)にインタビューを行いました!

https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/211210(←史跡に関する詳しい情報はここから!)

 

—アルバイトをしようと思ったきっかけは何ですか?

元々、山口大学に進学するにあたって考古学を深く学びたいと考えていましたが、1年の前半にはなかなかその機会がなく、落ち込んだりもどかしく思ったりしていました。そんなとき、前期の「日本考古学」(オムニバス形式の授業「歴史学」の中の一講義)の講義の最後に、教授が木簡調査に同行するアルバイトを募集しているとおっしゃったため、考古学に触れる絶好の機会だと思って参加しました!

—アルバイトを通じて最も印象に残っている出来事は何ですか?

何度も、何時間も泥を洗っても炭しか見つけることができずにいましたが、突然、文字の書かれた小さな木簡を発掘することができたことです!その木簡を目にしたときの興奮は、筆舌に尽くしがたいものでした。

—アルバイトをしている中で、考古学に対する見方が変わった瞬間はありましたか?

泥をどれだけ洗っても遺物らしきものが出ずに落胆していたところ、現地で「『無いこと』の証明もとても難しく、そして重要である」と教えられました。今まで、考古学とは新しい発見にあふれたロマンのある学問だと思い込んでいました。しかし、今回の調査を経て、『無いこと』を幾度となく経験しながらも、地道な苦労や見えない部分の努力を積み重ねることこそが「考古学」という存在を支える大切な柱なのだと気づきました。

—アルバイトは、今後の進路選択に影響を与えましたか?

元々考古学を学びたいと考えており、その気持ちは今回の調査を通してさらに強くなったため、他の分野へ移るという意味での進路選択への影響はほぼありませんでした。しかし、「考古学の研究にあたっては、土器や木簡など、何か1つの分野でも知識を豊富に持っておくとよい」と現地で聞き、考古学の中での進路選択には大きな影響を与えたと思います。自身の強みや、特に興味のある事柄などを研究室に入るまでにしっかりと考え、今のうちから考古学への感性を磨いていきたいです。

—今回、人文学部の2、3年生とも一緒にアルバイトをしたそうですが、交流できてよかったと感じた出来事はありましたか?

基本的には黙々と発掘作業を行っていましたが、時折先輩方とお話ししました。先輩方に、人文学部では2年生以降どのように忙しくなっていくのか、考古学を学ぶ上で受講しておいた方がいい講義などについて教えていただきました。有益な情報をたくさんくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

山口大学で考古学を学びたいと考えている皆さん、山口県は数多くの遺跡や歴史的建造物を有しており、今回のような考古学に関する調査にはもってこいの場所です!

この山口県で、あなたも歴史の旅に出かけませんか?

1年(B)