アメリカ留学を終えて

欧米言語文学コース 英語学分野 3年

神笠可南子

 

 私は2023年1月から5月半ばまで、アメリカのオクラホマ大学に交換留学制度を利用して留学させていただきました。まず、私が留学したいと思ったきっかけは、自分の英語力の向上はもちろんですが、自分の興味関心を突き詰めたいと思ったことが始まりでした。小学生のころから英語を学んできて、それなりの語彙、文法知識はあったのですが、それを実際に試したり、使ったりする機会が少なく、自分の英語力に自信が持てずにいました。また、私は英語学という分野に興味があり、現地の英語に触れて、独特の訛りや癖などを学びたいと思い、留学を決断しました。
 アメリカといえば、ニューヨークのタイムズスクエアや自由の女神、西海岸などのガヤガヤした場所が思い浮かぶかもしれません。しかし、私が滞在したオクラホマという場所は、自然豊かで、気さくな方が多い町でした。アメリカ滞在中は、学生寮のようなアパートに、フランスからの留学生3人と一緒に住みながら、平日は毎日学校に通いました。学校では、言語学の授業だけでなく、音楽やフィットネスのような日本では取れない授業を履修し、現地の学生と授業を受けました。授業の中では、多くのグループワークやディスカッション、プレゼンテーションの場が設けられており、英語力の拙さを痛感させられ、絶望することもありましたが、それ以上に刺激の多い日々でした。授業以外では、様々な留学生や現地生と仲良くなりました。その友達と週末ご飯を食べに行ったり、勉強したり、旅行に行ったりしました。特に、春休みに訪れたグランドキャニオンは絶景でした。

 

グランドキャニオン

 

 私はこの約半年間のアメリカ留学を経験して、自分の殻を破ることができたと思います。留学前は授業中に発言機会があっても、自分から挙手することはなかったし、疑問を持つこともありませんでした。しかし、留学を通して、自分の意見を持ち、それを表現することは自分の学びを深くするということに気付くことができました。また、日本にいたらできない経験もたくさんすることができました。例えば、異文化間の交流ですが、ルームメイトのフランス人や現地で出会ったポルトガル人、韓国人などと話していくうちに、自分は異文化に対する固定概念に縛られていたと実感し、自分とは全く異なる考え方や背景を持つ人とコミュニケーションをとることで、自分の視野を広げ、世界の見方を変えられました。この半年の留学期間で、何度も壁にぶつかり、諦めたいと思うこともありましたが、今となっては本当に貴重な経験をさせていただいたと思います。この留学に関わってくださったすべての方に感謝しながら、次は自分の将来の目標に向けて頑張っていきます。

 

ルームメイト