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2015年度東呉大学語学研修

  • 2016-06-09 (Thu) 9:38

3月14日から3月18日まで、台湾の東呉大学で、海外調査研修を行いました。日本と台湾のTOEICのスコアの平均を比較してみると、台湾の方が数十点高いのですが、この差が何によるのか、授業見学と学生へのインタビューをもとに探るのがこの研修の目的です。

見学した授業は、次の5つです。すべてAll Englishの授業です。

3月15日午後 英文閲読

3月16日午前 国際会議事務

3月16日午後 政治思想史「近百年中国・台湾における人権思想」

3月17日午前 英文(一)(高級班)、英文(二)(初級班)

以下は、参加した学生の成果報告・感想です。学年と所属は、研修参加時点のものです。

言語文化学科中国語学・中国文学コース3年 原口 麻梨菜
今回の研修において、東呉大学の授業を実際に受けてみて、生徒は積極的に発言していたり、生徒同士意見を言い合っていたりしていたように感じた。日本では、生徒が受け身になっていることが多く、当てられるまで自ら発言することは少ないように思う。また、英語科の授業はAll Englishがほとんどであり、授業中に生徒同士が英語で会話することもしばしばあった。英語科の生徒はもちろんのこと、英語を使うことに慣れているようにも感じた。
台湾と日本で異なるのは、英語の学習環境であると私は思った。英語を得意とする生徒たちは、ほとんどが小学校入学前から英語の学習を始めているようだった。また、英語の授業においては先生が英語を使うようにしており、英語を聞いたり、実際に使うことで身につけていった力ではないかと私は思った。対して日本は、英語の授業においても、先生と生徒は日本語を使うのがほとんどであると思う。このような点に、日本と台湾の英語学習や英語能力に違いがみられると感じた。
台湾の生徒は英語での意見交換に積極的な姿勢を見せ、その点においても、控えめな日本人との差がみられたのではないか。今回の研修を通して、私は聞くこと話すことの重要性を感じることが出来た。英語の読み書きは得意であっても、学校で実際に話す機会の少ない日本人は、外国人とのコミュニケーションをとることが難しい。そのため、英語をさらに学ぶことはもちろんであるが、この機会に、実際に留学生たちと英語で交流を積極的におこなってみるのもいいかもしれない。

 

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人文社会学科社会学コース2年 河野優香
・今回の研修で、台湾の学生たちは日本の学生と比べて、とても積極的で、普段から自分の意志や意見を発信しようとする意識があることがわかった。
英語は彼らにとってコミュニケーションを図る手段であるということが前提にあり、多くの人と意思疎通を図りたいという気持ちが英語を学ぶモチベーションにつながっているように思えた。そのため、台湾の学生は、日本の学生と異なり、英語の学習に対して能動的なのではないかと思う。
・東呉大学での授業では、英語で意見を交換するような、スピーキングが重視される授業があったほか、日本と似たような、リーディングの授業もあった。個人的な意見だが、日本の学生と台湾の学生の英語の能力というのは、ほぼ同じぐらいなのではないかと思う。しかし、その英語能力を運用する力というのが、日本の学生に欠けているように思う。この原因は上で述べたような、普段から意見を発信しようとする姿勢・英語の学習に対する意識の違いももちろんあるが、生の英語に触れる機会が少ないということも挙げられる。日本では、ネイティブの先生の授業や英語の授業外で英語を用いるような授業は少ないように思う。私の小学校では、総合の授業で原爆ドームを見学しに来た外国人に英語でインタビューするという授業が行われていたが、このような授業というのは極めて珍しいように思われるし、今でも継続的に行われているかは不明である。日本では、先の例で挙げたような生の英語に触れ、学生に英語に興味を持たせるという体験を持った授業をもっと増やしていくべきだと思う。
今回の研修では、海外の英語学習に対する調査ができた他、台湾の学生と交流することで台湾の文化や歴史を知ることができた。自分の意見を英語で伝えることができずに、もどかしい思いをしたこともあるが、それらの経験も含めて、充実した研修だったと思う。今回の研修で学んだこと、感じたことを次にどう生かしていくかを深く考え、自分ができることを積極的に行動に移していきたいと思う。

 

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人文社会学科哲学・思想コース2年 田中千佳子
台湾の人は英語を直接話す機会は少ないと言っていたが、私たちよりも積極的に話していたように思う。英語名を皆もっており、海外が日本より身近にあるように思えた。また台湾で見習いたいと思ったことがAll Englishの授業が多いことだ。日本ではすべて英語で授業するものは少ないように思う。ALTの教師がいるときでも日本人の教師が日本語で捕捉をしたりするので実際に英語だけで授業を受けることは少ないように感じる。また授業中では母国語ではなく英語で話している様子が印象的で英語を使うことへの気恥ずかしさがないように感じた。また私たちにも積極的に話しかけてきてくれ、もっと自分が英語を使えるのならば意思疎通がしやすいのだろうとも思い自分の勉強不足を思い知った。またたった5日弱でも英語が話されている環境にいるだけで耳が随分と慣れたと思う。気軽に参加できる日数と行先なので、英語を使ってみたい人、海外を体験したい人にとっては大変良いプログラムであると思う。台湾の学生の人とも英語で話して国際交流の体験としてもとても良いものになった。

 

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人文社会学科社会学コース2年 笹田美佳
この研修を通して感じたことは、台湾の東呉大学の学生の英語水準は高いということである。今回参加した授業は全てオールイングリッシュの授業であった。ネイティヴの先生はもちろん、台湾人の先生であってもオールイングリッシュで授業を行っており、あちらの学生は授業がオールイングリッシュであってもしっかりと英語を聞き取って授業の内容を理解していた。授業を受けるまでにしっかりとした英語力が身についているということである。またグループでの話し合いの時も母国語である中国語は使わず英語のみで会話していた。そして英語で自分の意見をしっかりということができていた。日本の学生はなかなか英語に自信がないために英語で自分の考えをいうことができないし、そういった機会もないので英語を学習していくのであればもっと積極的に英語で発言していかなければならないと感じた。また、授業中あちらの学生は積極的に発言をしていた。疑問点があると手を上げて尋ねたり、先生の問いかけにも自発的に答えていた。先生もそういったことを前提として授業を行っていた。
以上のように、台湾では小学校・中学校・高校でしっかりとした英語教育がなされているばかりではなく、授業中に頻繁に英語を用いることでしっかりと定着しているのだと感じた。言語を習得するためには継続的に学習し、また使っていかなければいけないということを改めて考えた。また、間違えてもいいので積極的に発言していくという姿勢を日本人は見習わなければいけないのではないかとも感じた。

 

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人文社会学科社会学コース2年 戸田遥香
東呉大学の英語授業とインタビューの結果、台湾と日本の大学生のTOEICスコアに差があるのかを考察する。台湾では幼稚園か小学校低学年の頃に英語教育が開始される。人によっては学校外で英語の塾に行く人もいるようだ。日本では、英語教育の開始が小学校高学年から中学一年生であり、台湾と比べるとかなり遅いことが分かる。台湾の学生は大体の人が英語でスムーズに会話できるレベルであり、会話する能力がかなり高いように感じた。小さいころから英語に触れることで英語に耳が慣れているように考えられる。また、英語の授業はオールイングリッシュで行われており、教師と生徒の間で活発に英語での会話があった。そのため、英語の授業中は英語で話さざるを得ない環境がある。日本の義務教育の英語の授業では日本語を用いているため、英語を話さなくても授業に支障はない。
また、基本的に生徒と教師の間では英語でやり取りが行われていて、活発な授業だと感じた。どの授業も教師と生徒の距離が近いように感じた。
台湾の学生は語学留学に関してはあまり積極的でない印象を受ける。費用がかかること、留学する時間があまり取れない事を理由として挙げていた。また、東呉大学に在籍する多くの留学生と一緒に授業を受けるなど普段から交流する機会が沢山あり、英語を積極的に話す機会と環境が割と整っているので留学する必要がないと考えている学生もいた。英語系の学生は授業以外で英語を話す機会が少ないと感じていると感じているがこのような機会を積極的に活用しているように思えた。私は語学留学が外国語能力を向上させるためには一番の近道であると考えていたが、自分のいる環境を生かして英語を学習する方法は思いつかなかった。山口大学でも多くの留学生が在籍しているので、留学生と交流を持つことで英語を話すなど学習の機会を増やす必要があるように思われる。

 

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言語文化学科1年 前田いづみ
台湾の学生達は参加しようという積極的な姿勢が見られたのがとても印象的だった。今回All Englishの授業にたくさん参加させていただいたが、活発に英語が飛び交う教室は私があまり経験したことがないものだった。自分も含め、日本人は自信がないことを行う時には間違えたときの恥を想像したり、完璧に行わなければならないという使命感に駆られたりして積極性に欠ける行動をとりがちである。また日本の英語教育は受験を意識した内容理解と英作文が中心であり、英語を用いたコミュニケーションや会話の授業はなかなか受ける機会がない。この教育方法では、いざ英語話者とコミュニケーションをとるときに口をついて英語が出てこない現象になりがちだと考えられる。より耳を使い、聞いて自分の言葉にするという機会が増えることが日本人の英語能力の上昇に繋がるのではないかと今回の研修を経て考えた。
今回の研修では、授業中や学生・先生とのコミュニケーションにおいて英語を使う機会に多く恵まれた。そんな英語に囲まれた生活を送ったことで、やはり語学の上達のためには、学びたい語学話者とコミュニケーションを多く取ることが大切であると感じた。机上の学習も大切だが、やはり実際に会話することがより重要であると感じた。私は英語を話すことに自信はなかった。相手の言っていることが分からなかったり、自分が伝えたいことが上手く伝わらなかったりして悔しい思いを研修中何度もした。それでも諦めずに会話を進めていくしかなかった。拙い英語ではあるが意思がきちんと伝わった時には喜びを感じられた。英語を話せるということは世界の多くの人とコミュニケーションをとることが出来るということである。今回の研修でそのことを強く感じた。これからも英語学習の継続や留学生との交流を通して英語並びに語学の学習を続けていきたい。

 

 

 

 

 

 

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