Home コース紹介(平成27年度以前入学者対象) | 人文社会学科(平成27年度以前入学者対象) | 哲学・思想コース 高木 智見

教員紹介

人間はいかに生き、社会はどうあるべきか。我々が最も欲するその答えを、中国の哲人達はすでに用意している。
人文社会学科(平成27年度以前入学者対象) 哲学・思想コース

高木 智見

TAKAGI Satomi
専門分野中国古代思想、中国古代史、日本における中国研究史
担当授業中国哲学史、中国思想史論、中国思想史講読、中国思想史演習、中国哲学思想論Ⅰ、中国哲学思想論演習

主な研究内容

殷、西周、春秋、戦国、さらに秦漢時代における文化の様々な側面を中国文化全体の発展の文脈に位置づけて明らかにしたうえで、特に思想や精神世界の問題に着目して研究しています。四書五経といった古い文献だけではなく、甲骨金文・木竹簡などの出土史料や考古学的史料にも注意し、さらに宗教学や人類学の成果を援用して進めています。現在は、古代中国社会において勇気や自尊心がどのような意味をもっていたのか、その変遷の歴史を授業のなかで辿りながら、考えています。また日本人が中国文化をどのように受容し、学問的に研究してきたのかという問題にも関心があり、特に明治以降の学者達のすばらしい研究成果を再評価すべきと考え、内藤湖南、林泰輔といった人々の研究をしています。

学問のことなど

もう30年近くも前のことになりましたが、私は中国で3年の留学生活を送ったことがあります。その時、師事したのは、復旦大学の楊寛先生です。先生は20世紀の中国を代表する古代史学、神話学の権威ですが、幸運にも私は二年にわたり週一回の個人指導をしていただくことができました。先生の学問上の業績や特徴については、かつて拙文「楊寛」(『20世紀の歴史家たち(3)』刀水書房、1999年)において論じたことがありますが、個人指導では、古代の歴史や文化を研究する先生ご自身の方法について詳しくかつ具体的に伝授していただきました。その際、先生はしばしば先生の師である呂思勉氏や蒋維喬氏の研究方法や人となりについて言及されました。両先生はともに江蘇省常州出身で、清代のいわゆる常州学派の最後の碩学です。つまり、私は楊寛先生から、先生の学問とともに清代の学問についても、その一端を学ぶことができたわけです。学問とは、過去の蓄積を踏まえて、それに些かでも自分なりの創造を加えることであると考えますが、中国の伝統的な学問の精華を自分の学問の出発点とすることができた幸運を、五十才を相当すぎた今、改めて強く感じています。

さらに詳しく知りたい方へ

→ 高木 智見研究室 ホームページ
→ 山口大学 人・知・技(高木 智見)

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